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2010年6月30日 (水)

日経電子版 感想

日経電子版を購読しての感想を、ちょっとまとめとく。ちなみに、紙ベースも継続して、+1000円の日経Wプラン(宅配+電子版)。

【感想概要】
基本的に使い勝手などで絶対的な難点はなく、良い出来。ただし、まだ中途半端。電子版のみの契約にはしずらい。紙面購入と併用の人には、ちょっと値段がネック。今後に向けて機能再検討も必要そうだし、日経以外の新聞へのアプローチも視野に入れておいた方が良いと感じた。


【利用しての感想】
朝刊夕刊購読+電子版での契約。主な目的は、スクラップの作業を軽減したかったため。

ただし、結局電子版を読んだのは10回位。プリントはテスト的に、1,2回。後、携帯電話経由のアクセスは数回。どちらかというと携帯で夕刊を読んで、必要に応じて夕刊紙面を保存することが何度かあった。

電子版を余り利用しない大きな理由は、プリントできないコンテンツが多すぎること。例えば、株式相場とか1面の金融データの部分、田中貴金属の相場など、スクラップ対象としてた所がプリントできない。書籍の広告なども不可。→結局、紙ベースを手放すことが出来ない。また、記事も一部分(タイトルとか、最後の方とか)でのプリントが出来ないため、結局紙面での記事一部をスクラップすることになる。

また、電子版のページ自体の起動に若干時間がかかり、朝の自宅で見る気が起きない。起動時間の多くは、PCそのものの起動ではあるが、、、、。

個人的には、新聞代の請求がないのは、ちょっと便利に感じた。 また、機能拡充により電子版のみの生活になれば、寒い日や雨の日に新聞受けまで行かなくて良いのは便利に思える。旅行などで販売店に配布停止を言う必要も無いし、販売店も助かると考える。 更に言えば、日本での従来からの、新規新聞購読にための洗剤のような、ちょっと非近代的(結局、購読料に跳ね返る)な運用も見直されるかもと期待。

携帯でのログイン情報を保存してるのは、個人的にはありがたい。また、携帯の簡易アクセス(携帯情報の送付)が出来るのは便利。(携帯サービスによっては、しばらくしたらログイン入力から再開しないと行けないケースあり。)


【自分の利用での要望事項】
・極力プリント可能にして欲しい。 俳優とかアニメの類がプリントできないのは現時点では仕方ないとしても、日経によるデータの類は、限りなくプリント可能に。今は株価ですらプリントできない。ただし本音は、俳優とかアニメの類がプリント出来ないと、結局紙面購入を止めることに踏ん切りがつかないと予想。

・広告(全面広告を含む)も俳優などの関係でプリントできないのは分からなくはないが、スクラップとの関係を考えれば多少画質が落ちるとかでもプリント可能にして欲しい。もちろんスクリーンショット経由でのプリントは可能だろうけど、手間の事や日付情報などがあった方が良いので一工夫が欲しい。

・記事の一部のプリントなども可能にして欲しい。なお、本音は、いくつかの記事をA4等にまとめてプリントする機能が欲しい。小さな記事毎にプリントするのは、紙ももったいないし、その後の(一枚にする)スクラップの手間が少し嫌。最初は1日(朝刊のみ、夕刊のみ)単位で仕方ないけど。

・携帯でのログイン後の最初での表示は、ブックマーク登録した日の記事になっている? 設定によるのかもしれないが、当日の朝刊、もしくは夕刊になるべき(なった方が良い)。 あるいは、そのURLにジャンプできる術が欲しい。


【要望めいた話】

・ユーザ意見の吸い上げとかトライアル

書籍や新聞の電子化は新しい分野。また、宅配が永く行われた日本では、新しい対応などが必要かもしれない。掲示板の用意とか連絡先書いてて良いかも。クレーマーのような意見も少なくないと思えるが、対応するかどうかで大きく印象違うし、有益な意見が少なくないと思われる。⇒問い合わせ先もあるし、購読者へアンケート依頼のメールが来たので、改善されると思う。特に海外赴任者や海外紙購読者、地方居住の人の意見は、少し先の検討への参考にもなると思われる。

・家族割引なり、家族アカウントの制度

紙ベースなら、母親、子供も見られる。例えば家族4人とかにのイメージ。そこにお爺さんとお婆さんを加えても良いかも。しかし、電子版だと、その辺りがすっきりしない。多分基本的に人数分の支払いだろうが、それは酷。

複数人の家族を考えると、電子版のみに移行しにくい理由の一つだろう。紙面購読との併用でも、家族での電子版購読への配慮がないので、家族として前向きにならないのかな。 ただし、新しい料金プランがあるのかもしれない。勘違いならごめんなさい。

また、他の新聞のこと考えると、今のうちに仕組み等を検討しておくのは悪くない。朝日や読売と言った類。他には、子供新聞の類。 (スカパーの場合、原則1チューナー毎の契約だけど、家族での2チューナー以降に割引制。お父さんとお母さんが別チューナなどを想定。)  

・会社とか部署アカウントの制度

共通なり複数アカウントでの閲覧。実際には、サポートされているようだが、従来の部署での新聞閲覧との対比では、要望等もあるはず。部署掲示でのキーとなるイメージは、本棚に折りたたんで置いてある。→1面のA4縮刷などのサービスあった方が良いかも。他にも要望はありそう。

なお、会社での電子版移行は、例えば古い新聞の処理の手間とか、CO2削減に役立つとなると、多少積極的な移行に進むかもしれない。大きな会社だと結構な部数を購入しているので、販売方法や値段にもよるが、新聞社のも企業にもメリットが発生する可能性あり。


【新聞電子配信の今後を見据えて】

・日経他紙(MJ、産業、金融)への適応

特に企業での購読。おそらく、配送などの手間を考えると、日経新聞社自体にも、販売店にとってもメリットは少なくない。また、駅の売店での扱い数などを考えると、後述するばら売りなどへの適応も視野に入れておくのが良いかも。

・他紙(特にスポーツ紙、海外特に中国系)への適応

日本の紙面作成(縦書き、横書き、さらにはその混在)を考えると、日本の新聞システムの応用力は大きいと考えられる。今のうちに、対応にチャレンジするのは悪いことではないかもしれない。中国にとって通信インフラ整備と同様に、新聞などのインフラ整備は重要課題(宅配が困難なことが考えられる)とも思える。

・著作権保護の扱い

概述の広告部分のプリントにも関連する。現行は、表示させない部分は少ないが、印刷不可にしている部分は少なくない。逆に冒頭の方で述べたように、購読者、特に電子版のみ購読の人にとっては、俳優の写真などを含めて広告の類がプリントできないのは不都合。また、広告主にとっても、その広告が表示されたり、印刷して手元に置かれるのは広告としての効果を感じるはず。

利用規約として個人利用の範疇とするとか、部署購読では印刷等が不可とするのは行うとして、技術的な準備も必要であろう。個人利用と組織利用の区分とか、保護したいコンテンツ部分を低解像度でプリントするなど。

・ばら売りへの対応

日経新聞の場合は余り意識されないだろうが、スポーツ紙となると、ばら売り(ばら買い)は重要な機能である。おそらく、機能が拡充して電子新聞購読に慣れれば、他の新聞が電子化してないことやバラで買えないことが不満になって来ると思われる。なお、全くの自由なバラ買いを可能とする前に、ポータル経由で複数紙面購入になるのかもしれない。(会員登録した人なら、バラ買いが可能となるイメージ。)

・多用な端末への適用

PC/携帯以外の対応が望まれる。すぐに頭に思いつくのは、iPadとかキンドル。FLASHとかファイル保存等の問題もあろうが、日本でも一挙に加速しそうなので、試験的な対応でも行うべき。自分の要望でも書いたが、早朝のPC起動時間は、この類の議論の場合に馬鹿にならない。

やはり電子版を前提/必須とした使い方として、早朝に全ページを瞬時に見ることが出来ることだろう。となると、少なくともPC経由は、この対応には似つかわしくない。携帯とか iPadなどの方が向いている。(今はiPadの普及率があまりにも小さいけど。)  むしろ、多少表示スピードでもたもた感があっても、紙面イメージを携帯で見られるのは欲しい。携帯上でマークして、PC等でゆっくり読んだり、後でプリントしたり出来ればよい。あるいは、紙面ベースでマークして文字ベースを携帯で読むのも許容範囲。

・地方へのメリット/地方新聞社との連携。

上記の電子新聞普及に関係するが、どの道、電子版での地方紙面は検討が必要。例えば、大阪府在住なら、日経の東京版(首都圏版)ではなくて、大阪版を読みたい。 逆に、地方新聞社(この例だと、大阪の地方紙)の立場では、日経電子版インフラに乗っかるという可能性もあるかも。つまり、日経+大阪地方紙の組み合わせみたいなもの。 あくまで可能性なり、地方在住の人の視点。

従来郵便として配送などを行っていた地方の新聞社にとっては、メリットが発生する可能性がある。おそらく配送コストよりも、その手間が少なくなるのがメリット大と思われる。

また本地方への配送は、海外への配送まで考えるとメリット多いし、企業向けとしてもアピールになる。

少なくとも、現行日経新聞内の地方紙面版のサポートは、是非行うべきである。

・販売店との共存

日本の場合、結構微妙なのが販売店。逆に、今まで日本での宅配というサービスを維持してきた。今回の日経電子版がすごいのは、新聞の販売店を抱き込んだこと。内情は知らないが、電子版購読の際に新聞販売店を明示することで、リベート(キャッシュバック等の類 正規な用語は良くわかってないけど)が払われるのかもしれない。また、電子版のみの申込みもそうなのかは?

今後は、販売店が電子版の勧誘を(気持ち的も含めて)行えるのかがキーになると思われる。逆に、電子紙面の購入を取り付けた販売店に、ずっとリベートを払うのも変かもしれない。個人的には、電子紙面の購入を取り付けた販売店には、少額となるかもしれないがリベートを払う仕組みにしてた方が良いと思う。電子紙面のみの購入の顧客が、日によっては実紙面をバラ購入する場合も考えられなくはないため。(コンビニで買うのが多いだろうけど。)

6月 30, 2010 テクノロジー, 新聞, 電子ブック |

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