2014年8月 9日 (土)

マルスを振り返る

ここでのマルスは、国鉄時代の予約システム。MARS。

Facebookで知り合いが、急に昔の予約システムの”ピン”のことを述べたので、それはマルスだろうと2,3のURLをコメントした。

で、ふと、手元にマルスのことを書かれた本があったので読み直してみた。

マルス(正確にはその中での105というシステム)の開発プロジェクトで中心的な役割を担った名内氏の著作。

補論として31ページに渡って、マルス105プロジェクトのことが述べられている。

ちなみに名内氏は、その後日立製作所→日立システムアンドサービス(現:日立ソリューションズ)取締役社長に就任され、顧問を経て平成17年退任。


"業務機能仕様書"なるものが国鉄(発注側)から提出され、曖昧な所を日立側が指摘したそうだ。本には「システム稼動後、『こっちは客ではないか。なんで業者の担当からこき使われるかと思った』と懐かしげに話していただけたが、多分その時点では腹も立てられ、戸惑われたことと思うし、申し訳なかったと思う。」と記してある。

”線仕様”という言葉を用いているが、”**の時にどうする”は点仕様で、”**でない、@@の時”、”**でない、%%の時”のように非該当(非正常)の時の挙動を述べていくのを線仕様と称して、その記述を掘り下げたいったそうだ。(用語化してることや、その用語がなんかすんなり受け止められて、改めて驚いた。)

なお読み直して少し新鮮に感じたのは、スパイラル方式の方が優れていると言われているけど、一括請負などでは仕様を決めドキュメントを固めてから開発に入る方がよいとの記載。スパイラル方式→アジャイル方式と、置き換えて考えてみるのは良い事と思う。


一部は「国鉄との共同責任」という契約にしたそうだ。請負契約でもなければ、、、、。なるほど!と、ちょっと感心。ちなみに国鉄との共同責任という契約は、これっきりだそうだ。(逆に言えば、他のユーザーとはこのような契約もあったということ。) 

よくアジャイルなどで契約のことが話題になったりするけど、話題になるだけど、どう解決するとか前に進まない場合が多い。大昔に既にそんなことを解決してるのだから、現代人も自分たちで解決すればすむだろうにと思ってしまう。

あと”下ごしらえ”という言葉が登場する。結合テスト前に結合テストの項目が準備済み、そんな話。今だと、当たり前と思う人とそうでない人、後者の人がいるから厄介だ。なお、こっちの”下ごしらえ”という言葉もなかなか良い。

ほかに、ログのテストでの利用や「疎通」で喜ぶんじゃなくて「完通」で喜びなさいなど、実際実行してることが多いだろうが、確認する意味で役立つことがポツリポツリある。


ちなみに、日立ソリューションズのサイトに名内氏の特集ページがある。結構たくさんの種類の情報が掲載されている。(ただし、全部の回の閲覧のためには会員登録が必要。)
 http://www.hitachi-solutions.co.jp/psw/feature_list/nauchi.html


マルスは結構以前のシステムだし、その開発は文献やテレビ(特にプロジェクトX)に取り上げられている。温故知新で、他を含めて昔のプロジェクトを勉強してみるも悪くないと考える。なんか昨今は、プロジェクトは失敗するとのマスコミ記事を鵜呑みにしすぎてて、色んな過去の創意工夫を封じ込めてるような気がしてならない。マルスを振り返って、ふとそんなことを思った。

8月 9, 2014 書籍・雑誌電車プロジェクトマネジメントプロジェクト管理 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年1月15日 (火)

日本最古のレール(高尾駅) 見つけた

以前「日本最古のレール 高尾駅」で日本最古の国内製造のレール探しの事を書いたけど、今日見つけた。偶然、登山でのバス発車まで時間があって、本件を思い出した。

P1011691P1011692P1011693レールの色が他の所と違ってて、すぐに判明した。やはり、前に聞いた(と思った)柱番号と1つ違って24。以前も一応その時も周りを見たんだけど、、、。以前は、日本最古の掲示がなかったのか?? 

それはともかく、探し物の時はもっと回りを注意すべきなんだなとか、今日は幸先良いぞとか思った。


ちなみに、JRの改札口からほぼ正面で、そちらからもレールというか柱の色が違うのが分かる。

1月 15, 2013 技術電車テクノロジー | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年11月27日 (火)

駅での地図が立体的になってた

今日、都営地下鉄の駅だったと思うけど、改札出てからの地図にちょっと感激。ビルがそれなりの高さで表示されてて、東京ドームでのテント屋根の様子もそれなりに分かる。公園も池の様子が詳しくなったように感じた。平面地図ではなくて、ちょっと立体的。「へー、ここまで分かりやすくなったんだ~」と感心したけど、別の駅では従来の平面的な地図で、順次変えたりお客から問い合わせの多いところを対策しているのかも。(他も同様だろうと撮影せず。機会あったら、撮影したものを補足で追加したい。)

で、以前からこれらの地図は立体的な方が分かりやすいとは思っていて、”坂”が表現できれば良いのに~は気にしていたこと。等高線で示すと坂は分かるんだけど、それは分かりにくいというか専門的。土地が高くなっていることをシンプルに分からす表現方法があるか、、、、。目的地に行くのに、いくつかあって、近いと思ったけど上り坂だったということは何度か経験している。これが車いすの人だと、行き着けないとか怪我の発生の可能性などもある。

今日見かけた地図の影響もあって、少し本格的に調査。すると以下のページを発見。

「地図で、坂道だと分かる表記はあるのですか?どこが坂道部分と分かるにはどうしたらいいでしょう?」
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6074917.html

ミシュランの地図ということでホームページに行ってみた。
http://www.viamichelin.com/web/Maps

Photo_2青色の”>”が坂を示しているようだ。

ほんとは、日本だと地形が分かるから良いな~と思ったけど、細部の日本地図には行き着かないみたいだ。

前述のoshieteだと、勾配に3種類あるように書いてあるけど、他の種類はすぐに見つからなかった。>の間隔で、勾配が分かるのかも知れない。

なお、以下のような特許申請もあるのを考えると、坂の表現は工夫しつつあるのかも知れない。
http://www.patentjp.com/06/R/R100083/DA10063.html

ただし、”→”の利用は、一方通行と重複しそうで、地図表示では利用は難しそうだ。(既にGoogleマップでは、一方通行で→は表示される。ちなみに、Googleマップでも高いビルはほんの少し立体的に見えるようにしてある。)

駅近くの地図があったら、立体的なそれになってるか、坂表示があるか注意しておこうと思う。坂表示はずっと先というか、今後も実現されない可能性が大だけど。


11月 27, 2012 電車テクノロジー | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年9月29日 (土)

日本最古のレール 高尾駅

今日は、登山(トレラン)のついでに、高尾駅での国産最古のレールを見ようとした。1月ほど前の日経新聞のコーナーに、簡単に記載されて興味を持ったもの。10回以上乗り降りしたけど今まで気づかなかったし、この前は南口で京王線の係の人に聞いてしまい、「知らない」と。

今回は、改札脇のJRの人に問い合わせ。その人も場所までは知らないようで、ファイルを取り出して調べてくれた。ファイルに説明とか書かれてて、言わばFAQ。3番乗り場の、相模湖寄りの23番柱と言われた(と思った)。

P9290625P9290626それらしい案内が見当たらなかったけど、念のために写真撮影。

で、帰ってから調べたら、どうもお隣の24番柱だったようだ。少しお粗末。(こちらの聞き違いだった可能性大だ。)

JR 高尾駅 戦争の証跡他  http://blog.goo.ne.jp/1491suruga/e/f72599161a0996660e48852d4f142a4e

ただ、23番柱の両脇の柱なども見てみたので、上のブログに書かれた掲示は、もう無いのだと思う。ちなみに、国産最古というのは、1902年の八幡製鉄所製。

そのブログにも書かれているけど、同じ高尾駅に、太平洋戦争での銃撃の弾痕のあるレールもあるようだ。以下とかで詳しく書かれてた。

銃撃の弾痕(1番線31番柱)  http://syowavoxx.web.fc2.com/tokyo/hachioji-shi/takao-jugeki/index.html

今度、登山などで高尾駅に行ったら、両方とも確認してみることにする。国産最古のレールは、レールでの番号で判明すると思う。(ただし、そう聞くと高尾駅には見所が少なくないようだ。駅で簡単な掲示があればいいかと思ったが、何か理由があったり、探し出す楽しみを持たせているのかも知れない。)


追記:その後、見つけることが出来た。ブログに書いたので興味あればご覧下さい。「日本最古のレール(高尾駅) 見つけた」

9月 29, 2012 技術電車 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月16日 (木)

帰省時の交通機関運用

鹿児島に帰省したけど、その際に交通機関での運行トラブルなどに遭遇したのでメモとして残しとく。鹿児島へが8月8日、鹿児島からが今日8月16日。飛行機はどちらもスカイマーク。

P8080166_2羽田空港では、飛行機点検で不具合発覚とかで結局2時間くらい足止め。

飛行機も同型に変更だし、搭乗口も変更になった。(本来は4番ゲート。) ゲート変更で、搭乗者確認などのシステムへの変更も伴うことになる。

またよくよく考えたら、搭乗者の便って論理的なもの。実際運行する飛行機番号は別管理。なお、同型って書いたけど、同じ737-800でも、今回変更後に乗り込んだのは、主翼の端がソリ上がってないタイプだった。

飛行機会社が機首を揃えたい理由の1つを垣間見た気もした。

P8080168鹿児島の市電の写真。芝が綺麗。芝があるのとそうでないのとでは、気分が違う。特に鹿児島市内では桜島の灰があり、線路のそれを目にしにくいので、影響が大きい。


鹿児島からの帰りでは、加世田というところから空港へのバスを利用。末尾に並んだけど、普段より長~い列。補助席も埋めていったけど、結局乗り切れず。次のバスかなと思ったら、臨時バスを出してくれた。いや~感謝。

既にICカードを読み取らせていて、臨時のバスの方へ移動。整備の人も乗ってて、最初?と思ったけど、エンジンなどの整備もそうだけど、運行路線変更でのIC読み取り機の設定なども行ったのだろう。ICカードを読み込ませてしまった旨を言ったら、再タッチしてくれと。(電車だと降りてないからエラーなんだろうけど、今回は特にエラーにならず。バスでのカードの扱いの考えが違うのか、今回のバス会社の仕組みによるのかまでは?)

その先にもいくつか停留所があるので、本来のバスに丁度全員乗れても、臨時のバスは発車する予定だったと思われる。

P8160305鹿児島空港の様子。

ANAの手荷物預かりの所を、急遽LCCのピーチとソラシドエアーの手続きにも出来るようにしてる。多分だけど、空港へのバスがめちゃくちゃ混んでたのは、大阪へのLCC利用も一因かと思われる。

手荷物検査のゲートでは、直前の人がチケットが見つからずオタオタ。余り細部書くわけにはいかないだろうからだけど、係の人がそれなりの処理。搭乗券確認の機器というか機器+システムにそんな機能を抱えているのかとちょっと驚き。ある意味そんなノウハウがあるから/対応するからシステムなんだなと納得。手荷物検査の後にもいくつかの通過システムがあるので、それらが対応している必要があって実際動いているんだろうからそれにも感心。

P8160308本来スカイマークの羽田行きは、4番ゲート。空港では5番ゲートとなっていた。

ANAと15分差。「えっ、すごい」と思って撮影。ANAの人達が搭乗してもその掲示だったので、てっきり実行するもんだと思ってた。

どうさばくのか気になってたけど、、、、。結局スカイマークは、本来4番ゲートと。飛行機は4番ゲートに横付けされてたし、変だな~とは思ってたんだけど。それにしても、乗務員の人達とかシステム運用の人とか気が付かなかったのだろうか???

トラブル時がシステムの勉強になるケースあるけど、混雑時(今回は盆)の挙動も参考になると思った次第。特に、今回は、いつもの盆とは異なることを色々目にして参考になった。

8月 16, 2012 日記・コラム・つぶやき技術電車 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月 5日 (金)

小田急 F-Train

昨日、何気に乗り込もうとした電車には、ドラえもんとか21エモンの図。エスパー魔美も。乗り込んで「何、この電車?」と車内を見渡したら、つり革などにもアニメ風アイコン。言わば、藤子・F・不二雄さんのアニメキャラ電車。大人にも懐かしいキャラがあって、楽しい気分になれる。

20110804112737120110804112907降りてから、急いで携帯電話を取りだして撮影したのが、左の写真。ただし動いてるのは、やはりちょっとピンぼけ。

調べたら、「小田急 F-Train」と呼ぶらしい。一昨日からの運行。超ラッキーだった。なお、運行ダイヤはお客様センターで聞けるみたい。

http://www.tamapre.jp/news/2011/08/04/odakyu-f-train.html

さっき調べたら、以下のページもあり。
http://www.f-train.info/ftrain/

ミュージアム開催までのブログパーツがあり、ちょっとF-Trainを思い出せそうなので、このブログにも貼り付けてみた。

8月 5, 2011 電車 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年3月11日 (金)

瀬谷駅工事 0311

相鉄・瀬谷駅の工事の様子。

20110311125242向こう側が横浜。右側が駅の南側、昔は相鉄ローゼンがあった方というのが分かりやすいかもしれない。

真ん中辺りに見えるのが、新しい線である。


3月 11, 2011 電車 | | コメント (0) | トラックバック (0)